『ロシア点描』軍事専門家が見てきたロシアという大国

おしらせ
スポンサーリンク

最近、わりとタイムリーな本ばかり読んでます。

これで、今年4冊目かな。

4冊読んでみたわかったことは、「わたしは読書が苦手だ」ということ(笑。

今回の本は、読みやすいので興味があれば、ぜひ読んで頂きたい。

「隣の大国は、一体どういう国なのか?」

日本で「お隣」といえば、韓国・台湾が先に来るよね。

いまは韓国ブームもあって、政治的にはイマイチでも一般的にはより近い国になってる。

だけど、ロシアはそうじゃない。ロシアは怖い、そんなイメージ。

あんまり知らないお隣さんが、突っ込みどころ満載なひとたちでした。

・・・ブッチしたふたりが懐かしいなぁ(笑。

 

本の中身

あらすじを引用しようと思ったけど、出版社の内容説明がめちゃ長かったので断念しました(;’∀’)

著者であるロシアの軍事専門家『小泉 悠』先生は、テレビの解説でもよく出演されていて、説明がとにかくわかりやすい。

こんなご時世でなければ、手を取ることもなかった本だとは思います。

「ロシア政府」「プーチン」「ロシア人」を、「ロシア愛」込めて書かれた1冊になっています。

本の構成

  • 第1章 ロシアに暮らす人々編
  • 第2章 ロシア人の住まい編
  • 第3章 魅惑の地下空間編
  • 第4章 変貌する街並み編
  • 第5章 食生活編
  • 第6章 「大国」ロシアと国際関係編
  • 第7章 権力編

構成は7つで、大きくわけて2つのカテゴリーになっています。

1章から5章までが、「ロシア人の日常」。

6章、7章が「ロシア政府の過去と現在」と「プーチン」。

一般向けにロシアの内情を書かれていますが、やっぱり軍事色は濃いめでした(笑。

平時の社会に多少有事の要素がある。

日本には「あってはならない」という言葉が日常的に使われているけど、たぶん、ロシアにそんな言葉はないんだろうなぁ。

「いつもの日常にちょっと非常事態がある」、ロシアはそんな感じらしいので、多少制裁されたって乗り切ってしまう。

「自分の常識、他人の非常識」ではないけど、ロシア人の感性は、日本人とは全く違うね。

日本人ならきっとパニック起きてしまうようなことでも、許容範囲なのかもしれない。

60%で良しとする合理的社会

それが、ロシアの社会だそうです。

色んな意味で強いロシアは、この風潮から作られているのかな。

面白いエピソードがたくさんある

私が、特にお気に入りのエピソードは、これ。

  • ルールと聞けば破りたくなる
  • 突然話しかけてくるひと
  • ダーチャという別荘文化
  • 野良犬の電車通勤
  • 不信と信頼の同居
  • KGBの仕事

小ネタがたくさんあって、飽きずに楽しめました。

KGBといえば、超優秀な人しかなれないスパイだけど、ついツッコミたくなるようなエピソードが書かれていました(笑。

後半部分は、来年読み返したい

後半の政治エピソードは、一般人にもわかりやすく書かれています。

現在を起こっている有事のことも織り交ぜて書かれているので、「来年、もう一度後半だけ読み直したい」と思いました。

もう1年だもんね、来年は一体どうなっているのか。

  • 有事は終結しているのか
  • 大統領選はどうなっているのか

答え合わせじゃないけど、「あー、こんなんだったな」と思い返せるかもしれない。

さすがに、小泉先生のガチ軍事書籍は読めないからなぁ(;’∀’)

 

コメント