【あの日、松の廊下で】有名な歴史事件に共感した。

おしらせ
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今年のやりたいことリストの中に作った「月1冊読む」、そして、アウトプットするということ。

1月にやりたいことリストを作ったんだから、1月はちゃんとやらねば!ということで、1月はきちんと読めました。

ちなみに、私自分で本を買うことは稀です。

大抵は、父が貸してくれたものを読んでいるので、趣向が若干偏っていて、「歴史」「任侠」多めのラインナップになっています。

まぁ、恋愛小説なんて絶対読まないけどね。

歴史小説「あの日、松の廊下で」を読んでみた

旗本・梶川与惣兵衛は、「あの日」もいつもどおり仕事をしていた。赤穂浪士が討ち入りを果たした、世にいう「忠臣蔵」の発端となった松の廊下刃傷事件が起きた日である。目撃者、そして浅野内匠頭と吉良上野介の間に割って入った人物として、彼はどんな想いを抱えていたのか。江戸城という大組織に勤める一人の侍の悲哀を、軽妙な筆致で描いた物語。第三回歴史文芸賞最優秀賞受賞作品。

文芸社文庫

実は、年末から読みだしていて1月の中頃に読了したもの。

ここ数年は見なくなったけど、年末になったら「忠臣蔵」がやっていたくらい、日本人が大好きな「忠臣蔵」の前段階を題材にした作品です。

これ、読んでから忠臣蔵みよー!!

って、張り切って読み出したんだけど、やっぱり、昨年末も忠臣蔵の放送はありませんでした。忠臣蔵がわかる世代が減ってるもんね。

いまは動画配信でいくらでもあるんだけど、こういう時は時代劇のタイムリーさが欲しいもの。

語り部の主人公に、共感が止まらない

切りつけ事件の間に割って入った主人公が、ことの発端からどうして事件が起きたのかを書き残すというストーリー。

この小説では、吉良上野介も浅野内匠頭もすごくいいひとで、最初はお互いに認め合う仲だったのに、どんどんすれ違って、関係が悪くなっていく。そして、事件が起こる。

主人公は、ふたりのことを尊敬していたのに。

お互いに余裕がないスケジュール、価値観の違い、文字でのやり取り、立場の違い。

あるわー。が止まらない

時代小説のはずなのに、現代の問題が全部かかれていて、フィクションのはなずなのに、これが真実だったんじゃないかと思うくらい自然にあること。

頑張って仕事してるのに、どんどんすれ違って、拗れていく様子をそばで見ている主人公の気持ちが痛いくらいわかる。

本当に「コミュニケーション」って大事だな、って思う1冊です。

松の廊下事件を書かれた話ですが、主人公がぼやくように「赤穂事件(吉良家討ち入り)」についても書いているのが、また良くて。

色々ハプニングが起きても、あまりおこらなかった主人公が「赤穂浪士」たちには、結構怒っている・・・それが、わたしのツボでした。

サクサク読めて、本当におもしろい上手い1冊でした。

歴史が好きな方はぜひ(*´꒳`*)

読了後に、見た「忠臣蔵」

やっぱり見たくなったので、見ました(笑。

わたしが見たくなったのはコレ。

忠臣蔵の一件をお金を中心に描かれた映画。

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