【 犬の慢性腎臓病について調べてみた 】丸3年の経過と、治療のポイントについて

ドッグケア
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すずが慢性腎臓になって3年が経ちました。

歳をとると、腎臓になる子が多いのは知っていましたが、先代が20歳越しても健康だったこともあって、うちは無縁だと思っていました。

「安全バイアス」というのは、何にでもあるみたいです。

腎臓病は死亡理由、第3位に入るそうです。

そのせいもあって、ネットで調べれば、たくさん情報が出てきます。在りすぎて、お腹いっぱいです。

細かく調べればめちゃくちゃ出てくるのですが、普通に生活していくにあたり知らなくても大丈夫なこともあるような気がします。つまり、ざっくりわかっていれば、大丈夫。

ということで、いち飼い主である私が「慢性腎臓病について調べたこと・治療のポイント」について、まとめてみました。

しばもり
しばもり

すずの検査記録と合わせてレポートします。

慢性腎臓病と療養の3年間

すずが慢性腎臓病と診断されたのは、2020年1月の定期検査でした。

「ちょっと尿素窒素、クレアチニンの数値が高いね。」と言われたのが始まり。

手作り食派の場合、ドックフード派より尿素窒素が高く出る場合があります。すずは6歳頃から毎年検査していたので、「すずの平均値」で見ても、高めでした。

念のため、2か月後に再検査・・・尿素窒素の値は平気より高いままでした。

慢性腎臓病のステージを確認

慢性腎臓病の進行具合は、国際機関によってステージ分けされています。

残存腎臓血清クレアチニン症状
ステージ133%正常値~1.4mg.dl×
ステージ225%1.4~2.0mg/ dl多飲多尿など
ステージ310%以下2.1~5mg/dl食欲不振、脱水、嘔吐など
ステージ45%以下5.0mg/dl 以上様々な症状
http://iris-kidney.com/

すずは、診断当時2.03mg/dlでした。

ステージ2で、まだ症状のない状態です。

余命とステージの関係

診断を受けてすぐに聞いたことでした。でも、先生は、曖昧にしか教えてくれない。

個体差があることなので、答えにくいことだと思うし、言いにくいことだとも思います。

でも、気になるものは仕方ない。

調べたところ、このくらいの数値でした。

  • ステージ2:平均15カ月
  • ステージ3:平均11カ月
  • ステージ4:平均2か月
2020/01/172021/02/132022/02/052023/01/28
尿素窒素31.343.237.847.7
クレアチニン2.033.182.682.25
リン3.74.24.15.0
各年度の1回目を比べてみました

ほぼステージ3の状態を維持しています。

この3年間で、もっとも悪かった数値は

  • 尿素窒素:62.4(2022/11/19)
  • クレアチニン:4.1(2020/07/25)
  • リン:5.9(  〃  )
しばもり
しばもり

現在、すずは37カ月。平均寿命を遥かに超えています。

慢性腎臓病は完治することはないので、残りの腎臓をいかに長く持たせるかが重要になってきます。

1度上がったから下がらないということもないようで、すずはステージ3の状態で上がったり下がったりしながら3年間を過ごしていました。

さて、ここからは治療の話です。

先生には、腎臓を長く持たせるように「タンパク質の制限(リンの制限)」と「専用フード」を勧められました。

腎臓を維持するための治療

腎臓を維持するための食事のポイントは、以下の通りです。この2つは絶対です。

  • リンの制限
  • 水分の多いもの

リンの制限

タンパク質の中に含まれるリンが、腎臓に負担をかけてしまいます。その結果、「尿毒症」などを引き起こします。

対処法として、「タンパク質の制限」「リン吸着剤」の活用などがあります。

現在の治療においては、タンパク質の過度の制限は好ましくないといわれることもあるそうです。

過度なタンパク質制限または、食べれないでいると、自身の筋肉などを分解して、リンを作ることになるそうです。

それでは、本末転倒だということです。

腎臓病療法食のなかには、ステージに関する記述がある場合があります。

手作り食する場合ポイント

  • リンの少ないタンパク質を選ぶ
  • 茹でこぼし、水晒しなどを行う

茹で汁は、リンが流れているので、なるべく使わないように

水分の多いもの・水分補給

タンパク質制限と共に、最重要課題です。

腎臓の機能が低下すると、効率よく老廃物をろ過することができなくなります。そのため、薄いおしっこばかりになってきます。

薄いおしっこで老廃物を外に出すには、たくさんの水分になり、身体を動かすのに必要な水分まで外に出してしまうと、脱水症状になります。

脱水症状になると、元気・食欲がなくなります。

対処法として、「水分たっぷりの食事」「皮下注射」「輸液」「経口補水液」などがあります。

しばもり
しばもり

水分が足りていれば、大丈夫。3年間で輸液や皮下注射は一度もありません。

水分摂取が不安な場合は、ウェットフード・手作り食も取り入れてみて。

以上、この2つだけは絶対に忘れちゃいけないポイントです。

慢性腎臓病は、病院だけの治療ではなく、ホームケアが重要になってきます。

すずも、療法食フードを食べてた時期はあるけど、数値が悪化したため止めました。

腎臓病だから絶対に療法食フードを食べなくちゃいけない、というわけでもありません。

その子に合う食事を見つけることが、腎臓を長くもたせる秘訣かもしれません。

 

では、では、今日はこの辺で。

 

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